日本を代表する建築家の一人、安藤忠雄氏の『住吉の長屋』をマイクラで再現してみました。
建築場所
幹線道路沿いでお寺の向かい側、長屋の隣に作っていきます。
本物は細い道に面した三軒長屋の真ん中にあります。
整地と広さ決め
後ろの丘を削り敷地を整えてから、建物の大きさを決めていきます。
リアルスケールは14.25m×3.45mですが、マイクラだと狭くなりすぎるので19×7の大きさにしました。ざっと1.3~1.4倍の大きさになっています。
高さ決め
1階と2階それぞれ3ブロック分の高さを確保して計9ブロック。
外装
玄関と窓の部分を残し薄灰色コンクリで外壁全体を覆います。
側面はこんな感じ
各階の足元に窓があります。
間取り
1階
台所食堂が狭くなってしまいました。あと本来ある浴室奥のボイラー室はスペースが足りないため作っていません。
2階
玄関の上部分の吹き抜けは2階から見えません。あとデッキの手すりは結構妥協してる感じですね、隙間が怖い。
屋上
一応左下の穴から出入りして屋上に出られるっぽい…?
あと右側に3つある穴も真ん中だけ開いています。
断面図
階段・デッキ部分は屋根もないので雨の日は大変です。
内装
居間
右奥が玄関に繋がっています。左奥は完全に死んだ空間に…
台所・食堂
右奥が台所、手前が食堂。一人暮らしかな?
浴室・便所
奥から浴槽、洗面台、トイレになります。
寝室
2階玄関側(右側)の部屋。チェストで光源隠し。
寝室
2階奥側(左側)の部屋。カーペットで光源隠し。
梯子で屋上に出られます。
以上で完成です。
名称:住吉の長屋
用途:住宅
階数:地上2階
高さ:9m
全体的に1.3~1.5倍ぐらいのスケールになりました。奥行きに限りがあったのでこの大きさになりましたが、台所の再現度の低さを見るに2倍ぐらいの大きさはあった方がよさそうですね。
雨の日は部屋を移動するのに傘を差さないといけない不便さもあるお家ですが、住吉の長屋は現代住宅建築に多大な影響を与えています。デザイナーズ物件等で見かけるコンクリート打ちっぱなしの住宅は1976年にできたこの住吉の長屋が元祖。ただ、住吉の長屋がこうなったのはかっこいいからという理由だけではなく、限られた予算の中で断熱材や防湿シートなど何層にもなる壁をやめ予算内で納めようとした結果出来上がったものなんですね。デザイナーズマンションのコンクリート打ちっぱなし物件で高い料金設定をしているところは本末転倒と言っても過言ではなく、住宅環境としては決して良いものではないで高値掴みしないように気をつけましょう。(戒め)